こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。
レッスンでよくされる質問です。
もちろん人によって叩ける曲は全く違うので、その人その人によって答えは変わってきます。
そこでふと思ったのですが、自分が叩ける曲を知っておくと自分を知ることになり、練習効率が上がるのでは?と考えたので、僕なりの方法をつらつらと書いていこうと思います。
参考になれば幸いです。
目次
叩ける叩けないの判断は"速さ"と”持続力”で考える
僕が曲の練習をするときにまずチェックするのは、曲の速さ(テンポ)です。
とはいっても、速さをどのように考えのか?となるので、ここでは具体的な方法を紹介します。
シングルストロークの数値化
まずは自分がどの程度の速さのシングルストローク(連打)が叩けるのかを知っておきます。
今回使用するのは、16分音符です。
動画で紹介するとこんな感じです。♩=100、♩=140、♩=170の3つを叩いています。
必ずメトロノームを使いましょう。
動画では短めにしていますが、「3分間続けて連打を叩けるテンポ=自分が叩ける曲のテンポ」と考えています。
単調な練習ですが、これを使ってあなたの限界テンポを知っておきましょう。
リズムパターンを叩き続ける
リズムパターンも、同じようにメトロノームを使って測ってみます。
速いテンポなら、もちろん叩き続けることは大事なのですが、逆に遅いテンポの場合は、いかにズレずに叩けるのか?が肝になってきます。
というのも、言い方は悪くなりますが、速いテンポの曲は多少誤魔化しが利くのに対して、遅いテンポは少しズレるとすぐにばれてしまいます。
世界最高峰のドラマーであるスティーヴ・ガッドも「遅い曲は、速い曲を叩くのと同じぐらい難しい」とコメントしていることから、リズムキープの大事さが分かるかと思います。
早い話が、どんなテンポでも瞬間的に叩けるのが大事ではなく、どんなテンポでもずっと叩き続けられるのが大事という事ですね。
曲のテンポを調べる癖をつける
あなたがどれぐらいの速さを叩けるのか判明したところで、次に曲の速さに触れていきます。
例を挙げておきます。
この曲を叩いてみたい!となると、最初に考えるのは曲のテンポになります。
測ってみましたが、♩=135となりました。
テンポが分かれば、あとはシングルストロークとリズムパターンを♩=135で叩けるか確認。叩けたなら、演奏可能です。
ちなみに測り方ですが、曲を流しながらひたすらメトロノームを鳴らして同じテンポを探すだけです。
かなりアナログですが、この方法だと「このテンポならこれぐらいの速さだ」という知識が付いてきます。
この作業を積み重ねると、初めて聞いた曲でもおおよそのテンポが分かってくるので、今後に活かせます。
テンポ別の考え方
完全に主観ですが、ここでテンポによっての考え方の違いを書いていきます。
テンポにあった曲も載せておきますので、参考程度に読んでください。
♩=~100
しっかりした練習は特に必要ないかと思います。
ですが遅すぎてリズムが乱れる、という事があるのでリズムキープの練習はしておきましょう。
ウルフルズ/バンザイ~好きでよかった~ ♩=93
♩=100~120
おそらく叩きやすいテンポではないかと考えます。
曲によっては部分的な練習は必要でしょうが、叩けるようになるまでの時間はそんなに必要ではありません。
Have You Ever Seen The Rain/Creedence Clearwater Revival ♩=116
♩=120~150
練習が必要になってきます。
右手が辛くなってくるので、サボる技術も駆使してみてください。
※こんなやつ
ワタリドリ/[Alexandros] ♩=135
♩=150~180
練習は必須になってきます。
それに伴って、音量を要する曲が増えきます。
オープンリムショットや全身を使ってバスドラムを踏むなど、楽器や体の使い方を把握する必要があります。
※オープンリムショットって何?な方はこちら
The Only Difference Between Martyrdom and Suicide Is Press Coverage/Panic! At The Disco ♩=170
♩=180~
黙って基礎練習を続けましょう。
初心者の方がこの曲やりたーいと持ってきたら優しくスルーします。
ピースサイン/米津玄師 ♩=200
さいごに
僕は独学でドラムを始めたので、人生で初めて叩いた曲のテンポは♩=170を超えていました。今思えばかなり無茶でした。
もちろん綺麗に叩けるはずもなく、1、2年ぐらいかかってようやく形になったのを覚えています。
それから専門的な音楽教育を受けて、テンポという概念を知り、合理的に曲の練習について考えることが出来るようになりました。
冒頭でも言いましたが、自分の叩けるテンポを知ることは、自分の実力を知ることに直結します。
叩きたい曲のテンポが分かれば練習を数値化して考えることが出来ますので、どれぐらい叩けたら演奏できるのか、が分かるようになります。
ひたすら叩いて練習するだけでなく、スティックを置いて曲について考えることで、今後の練習プランを組むことが出来ます。
これを機会に、あなたの好きな曲、叩きたい曲のテンポを測ってみてください。
読んでいただきありがとうございました。
ドラムレッスンしています。詳しくはこちらをご覧ください。