ドラムの話

【ドラム】パルスって何?【初心者】

 

こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。

 

音楽用語ってたくさんありますよね。

リタルダント、ダルセーニョ、スタッカート、コンピング、アッチェレランド、フォルテ、ピアニッシモ、レガート、アレグロ、ペザンテ、ドルチェ、下手(しもて)etc…

 

今回はその中でも、パルスについて紹介します。

聞いたことはあるけど、イマイチ意味がわかっていない。そんな言葉ではないでしょうか?

 

実はパルスを理解し練習に組み込むことで、今よりも1つ上のステージに進めます。

 

これを機に身につけましょう!

 

 

パルスって何?

 

 

早速ですがパルスって何かご存知ですか?

まずは検索してみましょう。

 

本来は“脈拍”であったり、“非常に短い間だけ変化する電流”という意味の言葉だが、音楽の場合は単純に“周期”という意味で使われる。

ドラマガWebより引用

 

 

なかなかピンとこないですね。

しかし、脈拍や周期という言葉はかなり大事な言葉になりますので、ぜひ覚えておいてください。

 

 

さてこのパルスという言葉、日本では『音価(おんか)』と言われています。

 

漢字で書くと音の価値なんて書いてますが、これ実は『音の長さ』という意味なんです。

 

 

パルスを身近に

 

音の長さ?4分音符とか8分音符とか?どゆこと?

 

なんて混乱しちゃう前に、サクッと紹介します。

 

まずはコレ↓

 

 

4分音符ですね。

“1・2・3・4・“(ワン・ツー・スリー・フォー・)と読んでください。

 

 

そして次

 

 

8分音符です。

”1 an 2 an 3 an 4 an“(ワン・エン・ツー・エン・スリー・エン・フォー・エン)と読んでください。

 

この4分音符や8分音符を曲が流れている間、延々と意識しておきます。

リズムパターンを叩いていても、フィルインを叩いていても、叩いていなくても、音楽が流れている間じゅうずっと意識します。

 

『脈』を打つように、同じ『周期』で意識し続けます。

 

この所作をパルスを感じると表現します。

 

パルスを感じよう(4分音符・8分音符)

 

ここからは曲を使って実際のパルスの感じ方を身につけていきましょう。

 

今回は童謡の「茶摘み」を使います。

この茶摘みを聴きながら、4分音符を意識してみてください。

 

 

手拍子すると分かりやすいかもしれません。

これは4分音符のパルスを感じている状態と言います。

 

 

では次に、8分音符をぶち込んでみましょう。

 

 

ちょっと忙しないですね。

これは8分音符のパルスを感じて曲を聴いている状態です。

 

同じ曲でも、4分音符を感じるとゆったりと、8分音符を感じると忙しく聞こえます。

感じ方1つで曲の印象がガラリと変わりますね。

 

 

 

パルスを感じよう(16分音符)

 

4分音符、8分音符となれば、もちろん16分音符のパルスを感じることもあります。

 

なんかめっちゃ忙しそう・・・

 

僕もそう思います。

 

 

ということで、この名曲を聴いてください。

 

 

2:31 辺りからパーカッションが16分音符を鳴らし続けています。まさに、16分音符のパルスが鳴っている状態です。

慣れてきたら、曲の冒頭からパーカッションの16分音符を意識して聴いてみましょう。

 

 

このように、R&Bやファンクといったブラックミュージックでは16分音符を意識することが多いです。

 

 

パルスを意識するとどうなるの?

 

 

ということでパルスについて、パルスの感じ方について紹介しました。

ここからは、パルスを身につけると結局どうなるの?にお答えします。

 

リズムがブレない演奏ができるようになる

 

例えばリズムパターンを叩いている時やフィルインを叩いている時、ブレイクで止まっている時でもパルスは同じ周期で延々と鳴り続けています。

 

1曲通してパルスを感じ続けることができたら、理論上リズムがズレることはありません。

 

慣れてくると演奏中のリズムの指針にもなり、あなたの心強い味方になります。

 

 

リズムパターンに囚われないようになる

 

 

リズムパターンは8分音符、パルスは16分音符というような使い方はとても多いです。

 

大きなリズムで進行している8ビートも

 

チキチキチキチキチキチキチキチキ

ド ツ タ ツ ド ド タ ツ

 

このように頭の中でチキチキ言いながら叩いてみると、チャキチャキしたリズムが叩けるようになります。

 

使いこなせるようなると、ゆったりしたビートや攻めっ気たっぷりのビートなどリズムパターン1つで色んな表現が可能になります。

 

 

バンドメンバーと息の合った演奏ができる

 

メンバーと演奏すると、何となく合っているけどどこかふわふわしてる・・・

あんまり気持ちよくない演奏になっちゃう

 

そんな時にもパルスは活躍します。

 

メンバー同士が同じパルスを共有していると、まとまった演奏が実現します。

 

さいごに

 

いかがだったでしょうか。

 

大技を習得してヒーローになろう!みたいな派手なものではないですが、「大事だし演奏をする上で必要なんだな」と思っていただけたのではないでしょうか。

 

まずは「ロックは8分音符、R&Bは16分音符を感じた方がいいんだな」とぼんやり気にしてみるだけでも大丈夫です。

 

 

私事ですが、昔サポートしていたバンドがパルスに関して厳しく捉えていて

 

慎太郎、この曲は16分寄りの8分音符で叩いて

この曲は4分音符大きく感じて

パルス感じるの難しかったらフィルイン簡単にしてくれる?共有したいから

 

こんなふうにボッコボコに言われました。

おかげさまで、今でもパルスの大事さを痛感しています。

 

パルスを意識しながら演奏すると、曲にピッタリハマる感覚が身に付いていきます。

この感覚を経験すると今までと違った音楽の楽しさが増えるので、是非とも練習してみてください。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

 

ドラムレッスンしています。詳しくはこちらをご覧ください。

 

ドラムの話

2024/9/12

【ドラム】ハイハットの微調整の方法について【初心者】

  こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。   ハイハット。便利ですよね。 ハイハットはドラムセットの中で唯一音の長さをコントロールできる楽器です。 ハイハットを発明した人はホント天才だと思います。   皆さんも踏んでますね?ハイハット。   実はハイハットスタンドを調整すると、ハイハットの踏み心地や音質を変えられるんです。ご存じだったでしょうか? 今回はそんなハイハットスタンドの隠れた(?)便利機能についてお話しします。   参考にな ...

ReadMore

ドラムの話

2024/8/31

ハイハットが動かないトラブルの解決方法②

  こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。   前回はハイハットクラッチが原因でハイハットが動かなくなった時のトラブルの解決方法を紹介しました。   関西ドラマーの音楽日記2024.08.26【ドラム】ハイハットが動かないトラブルの解決法【初心者】https://www.kansaidrummermusiclife.com/hat-trouble こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。以前の記事で音楽教室を始めたと書きましたが ...

ReadMore

ドラムの話

2024/8/30

【ドラム】ハイハットが動かないトラブルの解決法【初心者】

  こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。 以前の記事で音楽教室を始めたと書きましたが、   関西ドラマーの音楽日記2024.07.05音楽教室始めましたhttps://www.kansaidrummermusiclife.com/music-school こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。 わたくしこの春でドラムを始めて20年、ドラムの講師を始めて15年になります。 いやー長いですね。ついにドラム人生が成人しま ...

ReadMore

その他の雑記 雑記

2024/7/5

音楽教室始めました

  こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。   わたくしこの春でドラムを始めて20年、ドラムの講師を始めて15年になります。   いやー長いですね。ついにドラム人生が成人しました。(?) 手探りで始めたドラム講師も、皆様の助けもあって無事生業とさせていただいてます。   なかなかに歴が長くなったので、コレを機に思い切って音楽教室を作りました。     目次1 音楽教室の概要2 音楽教室の内装3 ポスティングしまくってます4 さ ...

ReadMore

その他の雑記

2024/3/13

手術を受けてきました

  こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。   ありがたいことに、このブログ結構読んでくださってる方いらっしゃるんですよね。嬉   毎晩どこかの誰か様がブログでお勧めしている商品を買ってくださっているようで、深夜の金銭感覚が狂うタイミングで購入報告を受けます。 いつもありがとうございます。   嬉しいことに、生徒さんからもブログのお話を振ってくださいます。 そしてよく言われる   つぎの更新いつですかー?   というプレッシャ ...

ReadMore

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

植村慎太郎

ドラム歴20年。 ドラム講師歴15年以上。 普段は某大手音楽教室とかスタジオとかいろんなところでドラムの先生してます。 好きな音楽はポップス、R&B、ジャズ。 とりあえず当たって砕けてから考えるタイプ。

-ドラムの話
-,

© 2024 関西ドラマーの音楽日記 Powered by AFFINGER5