こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。
ドラムの教則本を買って読んでいると高確率で載っている練習、それがパラディドルです。
とお思いの初心者さんは多いと思います。
僕もその中の一人でした。
ですが、後にかなり大切な練習だと実感し、今でも練習しておきたい内容だと思っています。
ということで今回は
パラディドルとは?
パラディドルの練習内容
パラディドルを練習する意味
を紹介します。
参考になれば幸いです。
目次
パラディドルとは?
まず初めに、パラディドルという言葉の意味から紹介します。
ざっくり言うと
パラ=シングルストローク
ディドル=ダブルストローク
パラ+ディドル=パラディドル
となります。
つまり、シングルストロークとダブルストロークを合体させたエクササイズという事です。
シングルストロークはRLRLRLRL...と両手を交互に叩く、いわゆる連打というやつです。
対してダブルストロークはRRLLRRLL..と片手で2発ずつ叩く奏法です。
(R=右手、L=左手の意)
この動作を交互に練習することで、スティックコントロールの精度を上げることが出来ます。
パラディドルの練習内容
それでは早速パラディドルの練習内容に参ります。
大きく分けて4つあります。いつでも叩けるように覚えておいてください。
※パラディドルは、アクセントを付けて叩くのが一般的です。
必ずアクセント込みで練習してください。
アクセントについてはこちら
ストレートパラディドル(RLRR,LRLL)
1番オーソドックスな形です。
アクセントは1発目に叩きます。
以下の3つはこの形をずらしていくものになりますので、必ず習得してください。
最初は動画のように、遅いテンポで手首を使って叩いてください。
慣れてから指を使ってトレーニングするのがオススメです。
リバースパラディドル(RRLR,LLRL)
先程のストレートパラディドルを逆さまにしたものです。
アクセントは3発目に移動します。
ディレイドパラディドル(RLRL,LRLR)
拍の境目でダブルストロークを叩いています。
アクセントは2発目になります。
インワードパラディドル(RLLR,LRRL)
これで最後になります。
アクセントは4発目です。
全部繋げて叩く
すべて叩けるようになったら、動画のように全種類をつなげて叩いてみましょう。
ストレートパラディドル
リバースパラディドル
ディレイドパラディドル
インワードパラディドル
の順番で叩きます。
名前がややこしくて覚えにくい、という方はアクセントの順番で覚えてください。
僕は以下のように覚えています。
1→3→2→4
こっちの方が覚えやすいですね。
ぶっちゃけパラディドルの名前を覚えてても使いどころが今まで無かったから無理して覚える必要ないかも。
ダブルが叩けない時の練習法
そもそもダブル叩けないんですけど?という方はいらっしゃると思います。
そんな方に向けた練習がこちらです。
ストレートパラディドルの2発目を無くすことによって、片手での練習に集中できます。
この叩き方を安定させてから、パラディドルに挑戦してください。
パラディドルを練習する意味
そもそも、何故パラディドルが必要なのでしょうか?
ここでは僕が思うパラディドルの重要性を紹介します。
ダブルストロークを身につけるための練習
パラディドルはシングルストロークとダブルストロークの複合練習なので、「まずシングルとダブル、特にダブルが出来ないといけない」という意見を耳にします。
ですがこれは大きな間違いです。
パラディドルを通してダブルストロークの練習をすると考えた方が良いです。
練習内容を見ると分かりますが、パラディドルはダブルストロークが2発までしか出てきません。(RLRR,LRLL)
この2発を綺麗に叩く事こそが、パラディドルにおけるダブルストロークの課題だと考えています。
両手の操作精度が上がる
スティックコントロール練習全般に言えることではありますが、こういった練習は両手を均等に鍛えることが出来ます。
曲の練習だけに取り組んでいると、利き手だけが器用になっていくという悩みが出てきます。
そうなると、今後フィルインやドラムソロを叩く時に左右の手で叩ける内容に差が生まれてしまい、良いドラムが叩けなくなってしまいます。
そういった事態を防ぐためにも、練習していただきたいです。
叩けるジャンルが増える
ドラムを始める方はロックから叩き始める方が多いです。
そしてロックでは、パラディドルを駆使したフレーズはあまり出てきません。
これが初心者の方がパラディドルを軽視する理由だと思います。
ですが、ドラムを続けていくとロックに限らず色々なジャンルに手を出したくなります。
僕もその一人で、ロック一本でやっていくつもりで練習していましたが、いつの間にかジャズ大好きになっていました。
そうだジャズやってみよう!と思い立った当時はパラディドルを叩きまくっていたので、比較的すぐにパターンを叩けるようになりました。
(ジャズやラテンはダブルが叩けるのが前提のフレーズが多いのです)
今はピンとこなくても、将来「パラディドルを叩けて良かった!」と思う日が必ず来ます。
その日の為に、地道に練習しておきましょう。
さいごに
今回はパラディドルの練習方法について紹介しました。
最初はピンとこない内容だと思いますが、プロは必ず身に付けているテクニックです。
トップランカーになってくると、パラディドルを駆使したリズムパターンを叩いていたり、パラディドルを利用したフィルインを多用しています。
実は音楽をじっくり聴いてみると、案外世の中パラディドルだらけです。
身に付けたら終わり、ではなく日々のウォーミングアップに取り入れて、いつでも叩けるようになるまでじっくり練習してみてください。
読んでいただきありがとうございました。
※今回使用した機材
ドラムレッスンしています。詳しくはこちらをご覧ください。