こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。
今回はドラマーならだれもが聞いたことがあるメトロノーム依存症についてお話しします。
・メトロノームがないだけで落ち着かなくなる
・自分のリズムに自信がない
こんなドラマーはぜひ読んでください。
僕も発症したことがあるので、過去の経験から
・何故依存症になってしまうのか
・どうやって治せばいいのか
を書いていきます。
参考になれば幸いです。
目次
メトロノーム依存症とは
別名クリック依存症と言います。
名前からして何か病気なの?と思われそうですが、そういうわけではありません。
一言で言うと、メトロノームが無いとリズムキープに不安を覚えてしまう状態の事を言います。
末期になると、練習だろうがライブ本番だろうがどんな演奏にもメトロノームを使ってしまいます。
リズムキープが大切だと思う心がけは大事ですが、大切だと思うあまり上記のように考えてしまいます。
なぜこのように考えてしまうのか?
まずはそれを探っていきましょう。
メトロノーム依存症になる人の特徴
こういったメトロノーム依存症になりやすい人の特徴ですが、まずは熱心な人が挙げられます。
良い演奏をしたい→そのためには正確なリズムキープが必要→メトロノームだ!
この構図で練習をするので、必然的にメトロノームの出番が増えていきます。
それをずっと続けていると、「メトロノームのリズムが全てだ」という考えに至ってしまいます。
良い演奏をするための練習が、メトロノームと合わせるための練習にすり替わってしまう。
こう考えてしまっていると、赤信号です。
あなたの演奏はメトロノームに合わせすぎていないか?常にチェックしておきましょう。
他には、責任感が強い人も注意しておきましょう。
ドラムはバンドを支える屋台骨です。
なので、曲のリズムはドラマーの腕にかかっていると言っても過言ではありません。
自分がリズムを作らなければいけない!
バンドのリズムがヨレるのは自分のせいだ!
こうした考え方は立派ですが、行き過ぎるとメトロノームを使った練習に偏ってしまいます。
その結果、メトロノーム依存症になる人は多いです。
自分一人で背負い込まないようにする意識が大事ですね。
この2つの特徴には共通点があります。
それは周りの音を聞かない事です。
メトロノームが必ず正しいと思ってしまう。
これは一緒に演奏しているメンバーのリズムを無視することにつながります。
メンバーがいくら良い演奏をしていても、メトロノーム信仰しているから聞く耳を持たない。
これは非常に悲しいことです。
このようにメトロノーム依存症は、自分だけでなく周りにも迷惑が掛かってしまうほど厄介です。
メトロノーム依存症を治す方法
それではこの状態を脱却する方法をまとめましたので、ぜひ実践してみてください。
バンド演奏の際の聴き方を変える
あなたがバンドを組んでいるなら、メトロノームを使わずに演奏しましょう。
それだけだったらいつもと変わらないので、音の聴き方に意識を向けてください。
・ボーカルはどんなテンポで歌いたいのか?
・ベースと良いリズムを作れているのか?
・ギターとの絡み方は不自然ではないか?
このようなことを考えながら演奏してみましょう。
テンポキープはもちろん大事な事ですが、メンバーの状態を常にチェックするのも同じぐらい大切な事です。
「それでもテンポキープしないといけないでしょ!」と考えてしまう人は、メトロノームに合わせるよりも、メンバーが演奏しやすいリズムを作ることがドラマーの仕事であることを知ってください。
これを自分に言い聞かせながら叩いてほしいです。
テンポを意識して曲の練習をする
バンドを組んでいない場合は、曲の練習をたくさんしましょう。
簡単な曲で大丈夫です。
その際に、曲のテンポがいくつなのかを調べておきます。
例えばこの曲を練習するとします。
この星野源さんの「SUN」ですが、テンポを調べてみたところ♩=108でした。
がむしゃらに叩くだけでなく、「この曲は♩=108だ」と意識しながら叩きましょう。
そうすれば今後♩=110前後の速さを演奏することがある場合、SUNを思い出しながら叩けば大きくズレることはありません。
このように色々なテンポの曲を覚えておくと、メトロノームに頼り過ぎずにテンポを把握することが出来ます。
EDMを流して基礎練習をする
EDMとは「エレクトロ・ダンス・ミュージック」の略で、全て打ち込みの音楽です。
こんな曲の事を言います。
聞いたら分かるのですが、伴奏が全て電子音です。
人間らしいリズムのズレが発生しないので、メトロノームの代わりに流して基礎練習をすることが出来ます。
メトロノームだと単調になってしまう練習も、音楽を聞きながら出来るので、長時間叩き続けても苦になりません。
曲を流しているので、ノリながら叩いてリズム感を習得できます。
フィーリングを感じながら叩くことが出来るので、音楽的な練習にもなりますね。
まとめ
長々と書きましたが、まとめると
メトロノーム依存症になりやすいのは
・練習熱心な人
・責任感が強い人
・周りの音を聞かない人
メトロノーム依存症の治し方は
・バンド練習の際に聴き方を変える
・テンポを意識して曲の練習をする
・EDMを流しながら基礎練習をする
このようになります。
メトロノームに頼るようになってきたな・・・。
こう考えている方の手助けになれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
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