こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。
今回は全ドラマーにオススメの練習である、ボーストレーニング(以下ボース)について紹介します。
継続して練習するととても効果があり、且つ内容はとてもシンプルなので、ぜひ日々の練習にプラスしてみてください。
目次
ボース(Both)とは
ボース(Both)とは、「同時」という意味です。
つまり両手両足を同時に叩く、という練習です。
と思う方が多いでしょうが、そんなことはありません。
ベテランドラマーは皆「どんなに速い連打よりも、全てを同時に叩く方が難しい」と口をそろえて言います。
ボースをするメリット
といった疑問が出てくると思いますので、先にこの練習のメリットを挙げておきます。
体のバランスがとれるようになる
まずは体幹が鍛えられます。
ボースはすべてを同時に叩く練習のため、胴体で体を支えるようになります。
- 叩いていると、体がのけ反ったりして演奏しにくくなる
- フィルインを叩いた後、「おっとっと」となってしまう
- バスドラムを踏もうとして右足を上げると、体全体がつられてしまう
こんな悩みを持っている方にピッタリの練習です。
基礎的な叩く力が身に付き、大音量を出せるようになる
ボースはずっと叩き続ける練習になります。
そのため、ドラムを叩くための筋肉がついてきます。
ボースを叩いた後に曲の練習をすると、「そんなに頑張ってないのにめっちゃ音量出るぞ」と驚くことになります。
これは「叩く」という行為に体が馴染むからだと考えています。
これは僕の体験ですが、たくさん練習すると「今から叩くぞ!」という気持ちではなく、まるで呼吸をするように叩く事が出来るようになりました。
根性がつく
僕が今まで実践した練習の中で、ぶっちぎりに辛いのがボースです。
そのお陰なのか、やり切ることによって根性と自信が身に付きました。
「演奏と関係ないやん!」と思われそうですが、どんな難しい曲が出てきても「ボースやってたからいけるわ」と謎の自信で乗り切れました。
周りにとんでもなく上手いドラマーが現れても、「ボース出来るから」という意味不明な根拠で変な対抗心を持たなくなりました。
これは精神衛生上良い効果ではないかと考えています。演奏技術を他人と比べるのは不毛ですしね。
筋トレと似たような部分はありますね。ぶっちゃけ練習内容は筋トレそのものですが。
叩き方
それではボースがどれだけ良い練習かを知っていただいたところで、叩き方を紹介します。
右手はフロアタム、左手はスネアドラム
右足はバスドラム、左足はフットハイハット
両足はどちらもヒールアップ
全て同時に動かす
これだけ。
練習内容
練習内容とそれっぽく言いましたが、叩くテンポを変えていくだけです。非常にシンプルですね。
今回はボースを8分音符で叩いてみましょう。
一人で叩くと精神的に辛い練習になるので、動画を流しながら一緒に叩きましょう!
いくつかのテンポに分けていますので、好きな速さを選んでください。
♩=80
♩=100
♩=120
♩=140
♩=160
練習のポイント
淡々と叩いていましたが、ボースをするうえで意識をするべきポイントを3つ挙げておきます。
最低3分続ける
シンプルな練習ゆえに、長時間しなければ効果は薄くなってしまいます。
あくまで経験からくるものですが、どんな練習でも3分続けることが出来たら付け焼刃ではなくなる、と考えていいでしょう。
もちろんクオリティを落としてしまっては意味が無いので、同じペースで3分続けることをまずは目標にしましょう。
脱力を常に考える
脱力をしないと長く叩き続けることはできません。
もちろん、いきなり脱力を出来るかと言えば難しいのは百も承知ですが、意識だけはしておいてほしいと言うことです。
それに、良い音を出すには脱力が必須条件になります。
音量ではなく、音質にこだわっていきましょう。
必ず途中でやめない
テンポがズレたから一度止まってやり直す。一番やってはいけない事です。
テンポがズレたなら、周回遅れでも良いのでメトロノームと帳尻を合わせましょう。
この「叩きながら誤差を正していく」作業が大事になります。
初めは疲れたりして速さについていけないかもしれませんが、合っていなくても大丈夫です。
練習を重ねるうちに段々リズムキープが出来るようになります。
まずは3分叩き続けることを目標にしてください。
さいごに
今回紹介したボースは、初心者から上級者までオススメできる練習です。
本腰入れてするのは少し大変そう・・・。それなら、いつもの練習の終わりにでも取り入れてみてください。
少しだけでもやる意味は十分にあります。
僕は一時狂ったようにボースばかりしていたのですが、2時間のワンマンライブで同じペースで叩き続けることが出来、メンバーからも音が綺麗になったと言われました。
ボースで得た脱力のおかげで、叩き方が変わったのを実感しています。
練習内容に困っている、色々な曲を叩けるけど基礎から見直したい、そんな方は挑戦してみてください。
読んでいただきありがとうございました。
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