こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。
ドラマーってスティックにこだわりがあると思うんですよね。
直接触れずに演奏するわけですから、当然だと思います。
「こいつが相棒」と言わんばかりに同じスティックを使い続けている人も少なくはないはずです。
ところが僕の場合、過去にバンドを幾つか掛け持ちしていることもあり、多ジャンルを同時進行していたことがあります。
その関係で、スティックを複数使い分けていました。
これが結構良い効果を生んでいると思うので、今回はスティックの使い分けについてお話ししようと思います。
参考になれば幸いです。
目次
3種類のスティックを場面によって使い分ける
以前は以下の3種類のスティックを場合によって使い分けていました。
メタルやハードロックならVATERの「STUDIO2」
ジャズ系ならVIC FIRTHの「VIC-AJ2」
それ以外の演奏はVIC FIRTHの「VIC-SD4 Combo」
現在はVATERの出番が完全に無くなったので、「VIC-AJ2」と「VIC-SD4 Combo」のみ使用しています。
バンド毎に使い分けることもあったり、ライブ中に2種類使ったりなんてこともありました。
複数スティックを使用することによるメリット・デメリット
幾つかスティックを使い分ける事で、良かったこと悪かったことがあるので、ここで解説していきます。
スティックを使い分けるメリット
音を使い分けることができる
スティックを使い分けると、音色の使い分けが可能になります。
ぶっちゃけこれが主な目的ですね。
論より証拠ということで、↓の動画をご覧ください。
最初がVIC-SD4 Combo、次にVIC-AJ2でライドシンバルを叩きました。
音の響き方や広がり方が異なって聞こえますね。
この音の違いが、演奏のクオリティに直結するのは言うまでもありません。
スティックを操る練習を通して技術的に成長する
スティックによって、ベストな演奏方法は全く違ってきます。
大きい音を出すことが目的の太いスティックなら、腕を振って叩く
細いスティックで繊細な演奏をするなら、指を多用して演奏する
ザックリ言うとこんな感じ。
先ほども言ったように、ライブ中にスティックを替えることもあるので、自然とそのスティックに合った演奏に切り替える必要があります。
そのためにはもちろん練習しかありません。
いつも行っているフレーズ練習や基礎練習をしながらスティックの扱い方を理解していくことで、自身の演奏力向上につながります。
演奏に対する可能性が広がる
僕はもともと爆音でハードロックやメタルを演奏しまくっていました。
その時は大きい音=正義と思っていましたが、スティックの使い分けをして、先述したスティックに合う演奏方法を練習すると
と考えるようになりました。
そして今ではバーでジャズやポップスのスタンダードを演奏しています。
スティックによって活躍できるジャンルが違うことを知ってから、色々な音楽を演奏する楽しさを知りました。
スティックを使い分けるデメリット
コストがかかる
スティックを複数使用する為、お財布へのダメージが痛いです。
使用するスティックが増えるので当然と言えば当然ですが。
練習にしろライブにしろ、折れることを前提に考えると、通常は少なくとも2,3セットは持っておいた方が無難です。
スティックの値段が1セット1,500円だとして
スティックを1種類使用 3セットで4,500円
スティックを3種類使用 3セットで13,500円
だいぶ差がありますね。
これに練習やライブを頻繁にしてスティックが折れまくることを考えると、考えたくないぐらいお金が飛んでいきます。
スティック毎に練習が必要
複数のスティックを扱うと言うことは、それだけ練習時間が必要になります。
最初は手に馴染まないところからスタートするので、もちろん違和感はあります。
いくらでも時間があるなら大丈夫ですが、練習時間が限られていると、スティックをマルチに扱うのは少しハードルが上がってしまうかもしれませんね。
ライブハウスだけじゃなくてバーやカフェでもプレイできる…
こんな風に、扱えるようになった自分を想像して地道にやっていきましょう。
体が故障する危険性がある
僕は手首が貧弱なので、よく関節炎になります。
今でも力の使い方を間違えるとすぐに手首が痛くなっちゃいます。
スティック毎の扱い方を分かっていても、演奏しているテンションや疲労から、少し雑に扱ってしまうことがあるんです。
その場では良いのですが、次の日にはしっかり手首が痛みます。
毎度毎度やっちまったなぁと反省します。
あまり共感されないデメリットかもですね。
※手首が痛くなったらこちらをどうぞ
さいごに
ということで、スティックを複数扱う事で得られることや注意点を紹介しました。
僕は好きな音楽が頻繁に変わったり、バンドを掛け持ちしまくっていたので、自然とスティックを使い分けていました。
過去に「スティックも楽器だと思え」と教えられたことがあります。
ギタリストがエフェクターを使って音を変えていくように、ドラマーも音を変えて演奏していくことができます。
これを機に色々なスティックを試して、皆さんの可能性が広がるきっかけになれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
ドラムレッスンしています。詳しくはこちらをご覧ください。